旱魃の時、俳人其角が偶然、当地に来て、地元の者の哀願によって、この神に雨乞いする者に代わって、「遊(ゆ)ふた地や田を見めくりの神ならは」と一句を神前に奉ったところ、翌日、降雨を見た。このことからこの神社の名は広まり、松阪の豪商・三井氏が江戸に進出すると、その守護神として崇め、越後屋の本支店に分霊を奉祀した。三井家では、享保年間に三囲神社を江戸における守護社と定めた。理由は、三囲神社のある向島が、三井の本拠である江戸本町から見て東北の方角にあり、鬼門だったことと、三囲神社の“囲”の文字に三井の“井”が入っているため、「三井を守る」と考えられたため。社域の一角には没後100年を経た三井家当主たちを祀った「顕名霊社」がある。三井グループ各社の総務部によって三囲会が組織されており、年に4回代表が一堂に会し祭典を催している[2]。閉店した池袋三越前にあったライオン像も寄贈されている。 三越各店に分社があるが、なぜか日本橋本店(屋上)ではなく銀座店(9階屋上)に社務所がある(日中のみの対応で諸業務のほかおみくじも引ける)
三井家の先祖を祭る祖霊社です。当初は蚕ノ社で有名な京都太秦の木嶋坐天照御魂神社に社殿を設けていましたが、廃仏毀釈運動・財閥解体・土地開発といった社会的背景や三井家内の私的背景により頻繫に各地を遷座、平成6年に三囲神社へたどり着きました。境内の三柱鳥居は木嶋神社との縁を物語り、呉服を扱っていた.三井家が養蚕の神様である蚕ノ社を信仰していたことが窺えます。なお、三囲神社境内の狛ライオンは、かつて池袋三越の店頭に置かれていたものが閉店に伴い奉納されたもので、三井グループとの強い繋がりが見られます。あくまでも三井家の社殿の為に一般には非公開となっておりますが、柵越しに参拝することは可能です。
三井家の祖霊社とのことです。柵で囲われており社殿や狛犬は良い状態に保たれていると思います。狛犬はずっと見ていてもなかなか飽きません。