長比(たけくらべ)砦跡・城跡は野瀬山の山頂にある。登山口から20分~30分で山頂に着ける。登山道は案内板が多くあり迷うこと無い。途中動物に訪問者の到来を知らせる鉄の鐘が数ヵ所吊るしてあり、これを鳴らしながら登って行く。この遺跡は、城跡と云うより砦跡のほうがよく似合っている。最初に西側の曲輪に着き、虎口を抜け少し歩くと東側の曲輪に着く。東側の曲輪は西側より大きく、ここに長比砦跡の掲示がある。東西ともに、はっきりした土塁で囲まれているのが石垣は観察出来きない。この砦は関ヶ原町との境にあり、山頂からは柏原の宿場、中山道、伊吹山の上平寺城、関ヶ原方面がよく見える。砦としては最良の場所であったであろう。山頂あたりは雑木林や草原で砦跡がはっきりしない。このあたりは滋賀県と岐阜県の境、管理するにもお金がかかるため両県ともに手が付けられないのだろう。
この場所の発掘調査に参加しました。結果として主に土塁の土の層の調査でした。特筆すべきものは出ませんでした。
4月19日馬酔木の群落です。歩けるように雑木を伐採しました。
浅井長政が築いた、対織田の最前線の城。