飯田市は　伝統行事への思いの深い土地柄です。節句人形に対する人々の思いを　受け留めるのが人形店さんです。京美堂さんは久月特約店として、この地で商いを続けて来られました。久月の人形の中でも、飯田の人々に支持されるものを取り扱っておられるようです。長い歴史に裏付けられた　お客様と人形店さんの信頼関係を　いくつか見せていただきました。温かい関係が　今後も続くことを　期待しています。誠実な　ご主人夫婦と　娘さん夫婦の　奥深い優しさこそが、この店の宝なのだ。◆五月人形〈内飾り〉その中心は　東京久月。実力派の甲冑工房の鎧兜を中心に、永年にわたり多くのお客様の支持を得てきた。ほかにも　鈴甲子雄山・忠保・一龍・伯峰などの鎧兜。壱三（いちぞう）　幸一光（こういっこう）さんの子供大将や、厳めしい　鐘馗などの人形も魅力。その時々の　お客様の要望を受け、変貌してきただろう商品構成は、簡単に　その真髄を見極めるのは難しい。信頼できる人形店さんとして、相談に乗っていただきながらの　決定が、間違いのない道なのだろうと思う。〈外飾り〉鯉のぼり　武者幟十分な広さを持つお宅が多く、空高く　泳ぎ、はためく　外飾りが人気のようだ。京美堂さんでは、初節句のお宅には　穴掘り・基礎工事・建柱・片付のサービスがある。家紋入りの高い武者幟や、鯉のぼり・吹き流しが　大きな空に泳ぐ様は　実に爽快で、節句を祝うのにふさわしい。京美堂さんの物腰やわらかな対応と、芯のある商いは　飯田後に根付いている。2021.3.2訪問◇雛人形丁度入れ替えの終わりつつある3月あたま。雛人形の展示は　はす向かいの　おもちゃ館の2階に　移されたそうだ。