JR 坂田駅近くの米原市世継の住宅街の中に、鉱泉が湧き出ている所があります。その場所は「世継のかなぼう」と呼ばれ、湖国百選の水編で観光名所にも指定されています。世継のかなぼうは米原市の琵琶湖沿いの世継の住宅街にあります。国道8号線からなら箕浦交差点を西へ行き、琵琶湖沿いの世継交差点を右折します。川沿いの信号のないT字路を右折します。公園の角を左折して左側にあります。駐車場はありませんが、JR 坂田駅の無料駐車場から歩いて18分程度です。かなぼうとは水が湧き出る泉や洗い場を総称した名前です。世継で湧き出ているから「世継のかなぼう」です。ここから湧き出ている水は米原市と犬上郡の堺にある霊仙山からきていると言われています。鉄分を多く含む鉱泉で、飲用には適しません。鉱泉とは、地下から湧き出る水の中で医学的に治癒成分を含んだ水の事。温かければ温泉になり得た水です。世継のかなぼうで湧き出ている水は年中18℃程度。日本の温泉法では温泉は25℃以上が条件。25℃以下なので、世継のかなぼうは冷鉱泉に分類されます。写真を見て頂ければ、水が流れ出ている部分は茶色く変色しています。きっとこれは酸化鉄でしょうね。地域住民の方はこの湧き水を野菜の洗い場として使われていて、温泉としては使われていません。ただ、温泉フリークスの間では穴場スポットとして有名だそうです。
かなぼう、5箇所あるそうです。1箇所だけ見ました。お水が温かく感じました。
知られざる温泉だか温かくないし入れないこんなところに温泉があるとは地元民でもほぼ知らない
地元のおばさんがとても気さくでかなぼうの説明をしてくれました。将来はのんびり田舎暮らしかな。
集落の誇りであり、滋賀の宝だと思います。